為替の動きを大きく左右する!GDPについて
2014年06月16日(月)
前回の記事では為替の変動要因となる要因として『経済指標』を紹介しました。
経済指標と一口に言っても、各国のGDP、政策金利の変動、貿易収支など、様々なものがあります。
今回は、その中でも最もメジャーと言えるであろう、「GDP」について、詳しく解説していきたいと思います。
GDPとは?
GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額のことです。つまり、その国で一年間に新しく生み出された生産物やサービスの金額の総和となります。GDPはその国の景気を表し、伸び率や、予想と比べてどうであったかが為替に影響を及ぼします。
実質成長率に注目!
GDPの伸び率には、名目成長率と物価変動を調整した実質成長率がありますが、外国為替市場では実質成長率のほうが注目される傾向にあります。伸び率は高ければ高いほど、その国の通貨は人気となる傾向があります。
米国GDPに注目!
米国GDPは世界の多くを占めるため、その数値が及ぼす影響も大きくなります。米国GDPは4半期ごとに他の国より1ヶ月早く発表されます。
『第1四半期』
速報値4月→改定値5月→確定値6月
『第2四半期』
速報値7月→改定値8月→確定値9月
『第3四半期』
速報値10月→改定値11月→確定値12月
『第4四半期』
速報値1月→改定値2月→確定値3月
この中でも、特に速報値が市場に与える影響は大きく、要注目です。
予想との違いもチェックしよう!
経済指標を見るポイントとして、最も大切なのは「予想との差異」をみることです。
経済指標とはあらかじめ決まった時期に発表されるものなので、既に予想が立てられています。
各FX業者のサイトにて確認することができるので、為替取引を行う際には必ずチェックしましょう!
参考:セントラル短資FX経済指標・イベント一覧表
http://www.central-tanshifx.com/market/economy/