下がり続ける日経平均株価!え、そもそも「日経平均株価」って?
2014年12月11日(木)
先日、7年4ヶ月ぶりに1万8千円を超えた日経平均株価。今、その値が急落しており、大きなニュースになっています。
しかし、FXの取引を行っている人の中には、「日経平均株価」ってなんぞやねん!という人も多くいるでしょう。
今回は、そんな人の為に、「日経平均株価」とは何か。丁寧に説明していきたいと思います。
日経平均とは
東証1部上場の銘柄から選ばれた225銘柄の平均株価となります。
この225銘柄は、日本経済新聞社により制定されており、15秒毎に算出し、公表されています。
そもそも株ってなに
会社を始めるのには資金が必要です。
では、あなたが社長さんになったとしましょう。始める事業は「パンケーキ屋さん」です。
おいしそうなパンケーキですね!フリー素材の画像検索で「パンケーキ」って探したらこれが出てきました。
何をもってパンケーキとするのか、どこからがパンケーキなのか。
時代の流れと共に色々な言葉の定義が移り変わっていっています。
先日、ニュースを見ていると、「若者の日本語乱れ」がテーマに上げられていました。
ある人は、「けしからん!」と言い、ある人は「日本語は移り変わっていくもの」と語っておりました。
僕は後者の、「日本語は移り変わっていくもの」派なのですが、たまに「ぢゃあね!」とか使ってくる女子をみると「日本語乱しとんちゃうわ!!!」とか思ってしまいます。
さて、話を戻して、パンケーキ屋さんを始めるには何が必要でしょうか。
「土地代」「材料費」「人件費」その他もろもろ…色んなモノが必要となりますよね。
これらざっと全部計算したら1000万円くらい必要なことがわかりました。
1000万円ですか…。ではあきらめましょう。
って普通なるじゃないですか。
その為の株
1000万円をぱっと1人で用意するなんて、よっぽどのお金持ちか、貯蓄を頑張ってきた人くらいしかできないですよね。
そこで資金調達をする方法の一つとして「株」が出てきます。
仮にではありますが、“1枚1万円”のチケットを作ってしまって、“1000人”に売るのです。
この1万円を1000人に売ればあっという間に1000万円が手に入ります!
なんとお店が開けてしまいました!!
素晴らしいですね。これが株の仕組みです。
今はないお金を株式というチケットを作って多くの人に売り、そのお金で会社を経営するのです。
1万円の“投資”をしてくれた人たちは、あなたが経営するパンケーキ屋さんがバンバン儲かったときに、その儲かり分を一緒に享受することができます。
よくある質問
*写真はイメージです
日経平均株価って高いほうが良い?安いほうがいい?
一般的に、日経平均株価が高いときは「景気が良い」、日経平均株価が低いときは「景気が悪い」とされています。
日本が「最も景気がよかったとき」と聞いて多くの人がぱっと頭に浮かぶのが「バブル期」でしょう。
この「バブル期」の株価はなんと最高値で38957円(至上最高値)。今の2倍以上もあるんですね。。
株価が高いほうが良い会社?
単純にそうではありません。
例えば株価が100円で、100株発行している企業と株価が1000円で10株発行している企業は同程度の規模の会社となります。
平均って言っても…値段はばらばらじゃ…?
その為に平均株価の計算には、ダウ平均式という手法がとられています。
詳細はこちら
今回何故、株価の急落が進んだか
そもそも、平均株価が一気に上昇したことの要因として、日銀の追加緩和が原因にあります。
日本にあるお金が一気に増え、平均株価が高くなったのです。
しかし、株価とは本来、「企業の成長しており」「景気が良いとき」に高くなるものです。
GDP悪化、年1.9%減
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20141208-OYT1T50013.html?from=ytop_top
こちらのニュースや、
消費者態度指数、4ヶ月連続で低下
http://www.asahi.com/articles/ASGDB51TKGDBULFA019.html
こちらのニュースにあるように、現在、消費者目線、国目線でも、日本の景気は良い、状況にあるとは言えません。
日銀の追加緩和などで、架空に作り出された株価の上昇が一気に冷め、今回の日経平均が下がり続けていると考えられるでしょう。
今後
追加緩和を受ける前の日経平均株価は1万5800円強でした。
追加緩和などが行われた中で、ここまで戻ることはないでしょうが、下がってもこの数値を下回ることはないのでは…と思われます。