トレンドに乗って利益を乗せる!傾向とタイミングをつかもう
これまで、「相場の流れ」というような言い方を所々でしてきましたが、それを「トレンド」と呼びます。
トレンドは、一般的には「流行」と言った意味でとらえられますが、「傾向」「方向」「傾き」といった意味も持ち合わせています。
trend
1. 傾向、同行、趨勢
2. 方向、傾き、向き
3. 流行(のスタイル)
参考:trendの意味 – 英和辞典 Weblio辞書
為替市場にも、さまざまな要因によって売買の流れが生まれます。
上昇トレンドの際は値段が上がっていきますし、下降トレンドの際は値段は下がっていきます。
トレンドをつかむことによって相場の大勢に乗ることができ、利益を生みやすくなります。
トレンドは上昇・下降(下落)・持合いの3種類に大別される
- 上昇トレンド
-
売買対象となる通貨ペアの価値が上がっていくトレンド。
(例)
・ ドル/円 ⇒ 円高ドル安方向
・ ポンド/ドル ⇒ ドル高ポンド安方向
・ ユーロ/ドル ⇒ ドル高ユーロ安方向
- 下降(下落)トレンド
-
売買対象となる通貨ペアの価値が下がっていくトレンド。
(例)
・ ドル/円 ⇒ 円安ドル高方向
・ ポンド/ドル ⇒ ドル安ポンド高方向
・ ユーロ/ドル ⇒ ドル安ユーロ高方向
- 持合い
- 売買が拮抗している、などの理由から、為替相場に変動がみられない状態のトレンド。
トレンドを知るためにはトレンドラインを引く
トレンドを知ることで相場の流れをつかむことができることは上述しました。
具体的にどのようにするとトレンドをつかむことができるのでしょうか。
答えは「ローソクチャートに線を1本引くだけ」です。
トレンドを知るためにひかれる線のことを、トレンドラインと呼びます。
上昇トレンドの場合は安値同士を結んで引っ張る
図のように、ローソク足チャートを見て、上方向へ極端にとがっている部分を形成するローソク足の高値を2か所、線で結んで引っ張ったのが上昇トレンドの際のトレンドラインとなります。
このようにひかれた、上昇トレンドの際のトレンドラインをサポートライン(下値支持線)と呼びます。
サポートラインを下回ると、トレンドの転換点であり、上昇トレンドの終了が見込まれます。
下降トレンドの場合は安値同士を結んで引っ張る
上昇トレンドとは逆に、下方向へ極端にとがっている部分のローソク足の安値を2か所、線で結んで引っ張ったのが下降(下落)トレンドの際のトレンドラインとなります。
このようにひかれた、下降(下落)トレンドの際のトレンドラインをレジスタンスライン(上値抵抗線)と呼びます。
レジスタンスラインを下回ると、トレンドの転換点であり、下降(下落)トレンドの終了が見込まれます。
トレンドラインを使えば売買のポイントがわかる
トレンドラインを突き抜けると、それはトレンドの転換点となり得るということは上述しました。
すなわち、このようなトレンドの転換点が売買の絶好の機会であることがわかると思います。
上昇トレンドの場合はドルを買ってこまめに売る
上昇トレンドの場合、レートがサポートラインに近づいたタイミングでドルを買いましょう。
その後、ある程度レートが下がってきたら売ってしまいます。
このようにこまめに売買を繰り返すのが良いと言われています。
下降トレンドの場合はドルを売って一気に買い戻す
下降トレンドの場合、レートがレジスタンスラインに近づいたタイミングでドルを売りましょう。
上昇トレンドの時と異なり、下降トレンドの際はこまめに買い戻すことはせず、ある程度売りを繰り替えし、下げ止まったら一気に買い戻すのが良いと言われています。
トレンドは損切にも使うことができる
トレンドによって売買を行った場合、相場がそのトレンドに反転する形で急変すると大きな含み損が発生する可能性があります。
従って、サポートラインの下やレジスタンスラインの上などに損切ラインを設定しておくことで、トレンドの急変による為替リスクを抑えることができます。
まとめ
トレンドラインは取引においても非常に役に立つポイントですので是非押さえておいてください。
注意点として、実際の取引の際には、15分足、1時間足、4時間足など、複数のローソク足チャートでトレンドラインを引いてみるといいと思います。
それによってトレンドの読み違いを未然に防ぐことができるためです。
次回は、移動平均線について解説します。