円【JPY】の基本情報
日本円は日本銀行が発行している通貨です。
基軸通貨として扱われている米ドル、ユーロに次いで世界で三番目に多く取引されています。
米ドル、ユーロ、日本円を合わせると、流通量が全世界の通貨の約80%を閉めていることからも、円の持つ影響力が大きいということがわかります。
日本円の特徴として国内の要因よりも海外の要因、特に米ドルの動きによって為替相場が左右される傾向にあります。
またアメリカ経済の失速が懸念される場合は円高になる要因となります。
これは世界から見た日本円は近年の金融危機の中でも安定資産とみなされており、リスクの回避として円が買われる傾向にあるためと考えられます。
このような傾向があるのは、円の発行国・使用国である日本がかなりの低金利政策を取っているためです。
安定資産とみなされているために、他の通貨と比べて(発行国である)日本国内の経済指標から受ける影響は少なくありません。
例えば日本銀行の為替介入があったときなどには価値に大きな影響が表れます。
また内閣や選挙結果などで何か問題があった場合、
東京の取引時間ではあまり動かなくても海外の取引時間では敏感に反応することもあります。
通貨基礎データ
英語表記 | 略称 | 呼称(カナ) | 補助通貨 |
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Yen | JPY | エン | なし |
使用国家基礎データ
主要国家 | 首都 | 宗教 | 政策金利 |
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日本 | 東京 | 無宗教(51.8%) 仏教(34.9%) |
0.1 % |
使用国家の政治経済概要
政治 | 「アベノミクス」の三本の矢「大胆な金融政策」「機動的な財政対策」「民間投資を喚起する成長戦力」の方針で、長年続くデフレの脱却を狙っています。金融緩和策の後、為替は大きく円安に動きました。そのお陰で、物価は上昇するも、成長戦略への不安や、TPPや消費税増税など、日本全体に漂うマイナスの空気は拭い切れず、今なお日本政治の行く末は、不安視されています。東京五輪誘致成功にて、今後の景気回復が期待されています。 |
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経済 | 日本の経済規模は名目GDP換算でアメリカ・中国に次ぐ世界第3位に位置しています。高度経済背長を経て急激な発展を遂げたものの、その後のバブル崩壊や長期にわたる円高によりその成長速度はかなりの失速を見せました。また高度経済成長時はアメリカが主要な貿易相手・直接投資先であったのが、次第に東アジア地域に移っている点も特徴と言えます。さらに貿易面に比して、金融・資本取引においては低調な成長にとどまっており、経済における国際的な結びつきが欧米諸国に比べ深まっていない点も、日本経済の特徴の一つと言えるでしょう。 |
主な経済指標 |
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使用国家の経済情報
GDP(順位) | 一人当たりGDP | GDP成長率 | 失業率 | 物価上昇率 |
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5.87兆USD (3位) |
4.67万USD (12位) |
1.96 % (118位) |
4.35 % (87位) |
0.3 % |
使用国家の産業・貿易情報
産業構造 |
(第一次産業)5.1% (第二次産業)25.9% (第三次産業)67.3% |
産業構造 | |
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主要産業 | 工業 商業 金融業 |
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輸出額 (10億USD) |
769.8 | 輸入額 (10億USD) |
842.7 |
輸出依存度 | 13.4% | 輸入依存度 | 14.5% |
貿易収支 (10億USD) |
-87.276(213位) | 貿易依存度 | 28.37% |
輸出品目TOP3 | (1位)自動車 (2位)鉄鋼 (3位)半導体等電子部品 |
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輸入品目TOP3 | (1位)原油及び粗油 (2位)LNG (3位)衣類・同付属品 |