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全てはここから! 証拠金ってなんだ?

FX取引における証拠金

FX(外国為替証拠金取引)取引は、レバレッジを利かせることで、本来持っている元金以上の金額で取引が可能になります。

その担保とも言えるのが、「証拠金」です。

レバレッジを利かせることで、取引を行うのに必要な証拠金額は変わります。
※ レバレッジについては「レバレッジを理解する。FXの大きなポイント!」を御確認下さい。

ただしこの証拠金、FX初心者にとっては意外にわかりづらいものだと思います。

というのも、一口に証拠金と言っても
・取引証拠金
・有効証拠金
・必要証拠金
・証拠金維持率
などと、たくさんの言葉が出てきてしまい、非常にわかりづらいためです。

ここでは、それぞれどのようなものかを開設します。

取引証拠金はFX口座に担保として預け入れた金額のこと

取引証拠金

FX取引をするためには、必ず証拠金をFX口座に預け入れる必要があります。

取引証拠金とは、この口座に入っているお金のことを言います。

皆さんが持っている資金のことであり、これを元手として、FX取引を行っていきます。

これは非常に取引証拠金に関してはわかりやすいかと思います。
ここから少しずつ難しくなっていきますが、頑張ってついてきてください。

有効証拠金は実際に取引に使うことのできる金額のこと

有効証拠金

FX取引を行うと、為替の変動に応じて利益や損失が生まれます。この時生まれる利益を為替差益、損失を為替差損と呼びます。

これを口座に預けられている取引証拠金に加味したものが、有効証拠金です。

つまり、為替差益があれば取引証拠金に付け加え、為替差損があれば取引証拠金から差し引かれます。

これは、FX取引が差金決済なため、ポジションを決済しないと損益が確定しないことから生まれた言葉です。
(為替差益についても「レバレッジを理解する。FXの大きなポイント!」を御確認下さい。)

ポジションとは外貨の残高のこと!

FX取引では差金決済を取り入れているため、「売り」と「買い」の1セットが完了して初めて取引が完結します。

このどちらかのみが行われた状態を「ポジションを持つ」と呼びます。

すなわち、取引が完了する一歩手前、という状態です。

対して決済とは、ポジションを持っている状態から、取引を完了するために「売り」や「買い」を行うことを言います。

FX取引では、ポジションを決済して初めて損益が確定します。

持っているポジションから為替差益・為替差損を計算する

決済しない限り損益は確定しないものの、持っているポジションから、損益を予想することができます。

(例1)
①FX口座に200万円を預ける
→取引証拠金=200万円

②1ドル100円の時に1万ドル購入
→100万円分のポジションを保有

③1ドル90円に変動
→持っている100万円分のポジションの価値が90万円に下がる
→このままだと10万円分の損失が出ることが予想される

④有効証拠金を計算
→200万円(取引証拠金)-10万円(予想される為替差損)=190万円(有効証拠金)

決済しなければ為替差損は確定しませんが、このままの相場が続くと10万円分の損失が生まれることが予想されます。

このように持っているポジションから予想される為替差損のことを含み損や評価損、予想される為替差益のことを含み益・評価益と呼び、合わせて評価損益を言います。

有効証拠金とは、この評価損益を取引証拠金に加味したもののことを言うのです。

必要証拠金は取引を行うために最低限必要な金額のこと

必要証拠金について

必要証拠金とは、文字通りFX取引を行うために、最低限口座に入れておかなければならない金額のことです。

その金額はFX取引業者・口座ごとに計算方法が異なり、多くは為替レートやレバレッジによって変動する形をとっています。
個人口座のレバレッジが最大25倍までと定められているため、最低でも取引額の4%ほどは必要証拠金として口座に入れなければなりません。

例えば、1ドル100円の時に1万ドル分購入する取引をレバレッジ10倍で行うのであれば、

1ドル100円 × 1万ドル ÷ 10 = 10万円

となり、10万円は最低でも口座に入れておかなくてはいけないことになります。

必要証拠金よりも多くの資金をFX口座に入れておかなければ、取引を始めたり維持したりすることができなくなりますので、注意が必要です。

証拠金維持率は必要証拠金に対する有効証拠金の割合のこと

証拠金維持率

必要証拠金以上の金額がFX口座になければ、取引を始めたり維持したりすることができなくなる、ということは上述しました。

証拠金維持率は必要証拠金に対する有効証拠金の割合のことを言い、下記の式で求められます。

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100(%)

つまり、取引を維持するうえで必要となる金額に対し、有効証拠金がどの程度あるのかを示しています。

証拠金維持率は、取引をする上で、自分の資金にどの程度余裕があるかを示す尺度として用いられます。

次ページにて解説するマージンコールやロスカットなどの、損失を防ぐための機能にも利用されている、非常に重要な指標です。

まとめ

とても大切ですが意外に理解されていない証拠金、まとめると以下の通りです。

証拠金
取引証拠金、有効証拠金、必要証拠金の総称だが、場合によってはいずれか一つの意味を指す形で用いられることもある。
取引証拠金
口座に現在入っている現金の金額のこと。
有効証拠金
評価損益を取引証拠金に加味したもの
持っているポジションの内容によって変動する。
必要証拠金
取引を始める・維持するために最低限必要となる金額。
FX取引業者ごとに計算方法が異なり、レバレッジなど取引内容に応じて変動する。
証拠金維持率
必要証拠金に対する有効証拠金の割合。
取引するにあたって自分の資金にどの程度余裕があるかの尺度となる。

FX取引をする上で非常に重要な概念のうちの一つですので、ぜひこの機会に覚えてしまってください。

次の項では、皆さんの大切な資金を守ってくれるシステム、マージンコールとロスカットについて解説します。