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利確も損切もお手の物! 二刀流のIFD注文をマスターしよう

IFD注文について

IFD注文は同時に2つの注文を出すことのできる注文方法

これまで解説した成行注文・指値注文・逆指値注文が1回の注文によってポジションの保有・決済のいずれかを行う注文方法でした。
従って、取引を完了するためには少なくとも2回の注文を行う必要があります。

それに対し、IFD注文ではポジションの保有条件と決済条件を指定して同時に発注することで、取引を1回の注文で完了することができる注文方法です。

IFD注文は2つの指値注文・逆指値注文によって成り立ちます。

※ 指値注文については「指値注文で利益を最大化できるように注文しよう!」を御確認下さい。
※ 逆指値注文については「逆指値注文を正しく使って利益を確保しよう!」を御確認下さい。

利確に使われるIFD注文

利確で使われるIFD注文

(例1:利確パターン 指値注文2つ)
・ 現在は1ドル100円
・ 今後、1ドル98円までは下がるだろう
・ しかし、その後は1ドル102円までは回復・上昇するだろう

注文①:ドルが98円まで下がったら購入=指値買い
注文②:ドルが102円まで上がったら売却=指値売り

この注文内容がすべて完了した場合
1ドル当たり4円の利益発生(98円で買って102円で売っているため)

損切に使われるIFD注文

損切で使われるIFD注文

(例1:損切パターン 指値注文1つ・逆指値注文1つ)
・ 現在は1ドル100円
・ 今後、1ドル98円までは下がるだろう
・ しかし、その後は1ドル102円までは回復・上昇するだろう

注文①:ドルが98円まで下がったら購入=指値買い
注文②:予想が外れてドルが96円まで下がったら売ろう=逆指値売り

この注文がすべて完了した場合
1ドル当たり2円の損失発生(98円で買って96円で売っているため)

このように用いられます。
そして、いずれの場合であっても、注文①が発動していなければ注文②は絶対に発注されません。

IFD注文の別名

・ イフダン注文
など

IFD注文の注意点

IFD注文は注文が確定しないことも。

IFD注文は指値・逆指値注文を組み合わせ、売りと買いの注文を同時に行うことができる注文方法です。

1度の注文で取引を完了できるため、安心しきって放置していると、思わぬ損失を出すことがあります。

上記の損切パターンなら問題ありませんが、利確パターンの際には為替相場が下がっても損切してくれませんので、注意が必要です。

IFD注文のメリット・デメリット

メリット デメリット
・ 1度の注文で取引を完了できる
・ 利確パターンなら利益を最大化できる
・ 損切パターンはパソコンから離れてしまっても万が一の事態を避けてくれる
・ 利確パターンは損切を、損切パターンは利確をそれぞれ手動で行う必要がある。

IFD注文のまとめ

初心者の方には損切パターンのIFD注文で取引を行うことを強く推奨いたします。

それによって「うっかり損切を忘れて損失が大きくなってしまった」なんてことを防ぐことができるためです。

万が一の際の損失を防ぐことができるため、普段の取引はこの損切パターンのIFD注文で行い、利確を手動で行うことをお勧めします。

次はいいとこ取りのコウモリ野郎、OCO注文について解説します。