利益の最大化のためにストーカー! トレール注文を覚えよう
トレール注文は相場に合わせて利確ラインを変動させる
トレール注文は決済注文にのみ用いられる注文方法で、逆指値注文の応用版です。
為替相場の値動きに合わせて利確ラインが変動します。
あらかじめトレール幅と呼ばれる値を指定しておき、それ以上不利な方向へ為替相場が進むと決済されます。
買いポジションを保有していた場合
・ ポジション保有時の為替相場:1ドル101円
・ 現在の為替相場:1ドル102円
・ トレール幅:1円 ⇒ 現在の利確ライン:1ドル101円
○ 1ドル103円に上昇
利確ラインが102円に上昇
○ 1ドル102円50銭に下降
利確ラインは102円のまま動かない
○ 1ドル103円50銭に上昇
利確ラインが102円50銭に上昇
○ 1ドル102円50銭に下降
利確ラインは102円50銭のため、逆指値注文が発注
→1ドル102円50銭で決済
結果、1ドル当たり1円50銭の利益が発生
上述の通り、為替相場の上昇に伴い、トレール幅を維持したまま利確ラインも上昇します。
そして、一度上昇した利確ラインは下がることはありません。
従って、相場が上がり続けているうちは決済されません。
売りポジションを保有していた場合
・ ポジション保有時の為替相場:1ドル99円
・ 現在の為替相場:1ドル98円
・ トレール幅:1円 ⇒ 現在の利確ライン:1ドル99円
○ 1ドル97円に下降
利確ラインが98円に下降
○ 1ドル97円50銭に上昇
利確ラインは98円のまま動かない
○ 1ドル96円50銭に下降
利確ラインが97円50銭に下降
○ 1ドル97円50銭に上昇
利確ラインは97円50銭のため、逆指値注文が発注
→1ドル97円50銭で決済
結果、1ドル当た1円50銭の利益が発生
上述の通り、為替相場の下降に伴い、トレール幅を維持したまま利確ラインも下降します。
そして、一度下降した利確ラインは上がることはありません。
従って、相場が下がり続けているうちは決済されません。
トレール注文の別名
・ トレーリングストップ注文
など
トレール注文のまとめ
トレール注文は相場が上昇トレンドや下降トレンドにある際に、利益を最大化するために用いられる注文方法です。
※ トレンドについては「トレンドに乗って利益を乗せる!傾向とタイミングをつかもう」を御確認下さい。
ただし相場が一方向に動き続ければ、決済も永遠にされませんので、頃合いを見計らって手動で成行注文を行い、利益を確定させることが多いようです。
次回は、スリッページを限定して注文を行うストリーミング注文に関して解説します。