HOME>FXブログ>投資情報>FX情報>円安続き一時1ドル/114円。6年10ヶ月ぶり安値

円安続き一時1ドル/114円。6年10ヶ月ぶり安値

2014年11月04日(火)

31日の日銀の金融緩和発表より、円安の流れが続いています。本日、日経平均株価は2007年11月以来、1万7千円台の高値に。取引時間中に日経平均が1万7000円台を回復したのは2007年10月18日以来約7年ぶり。

NY市場では円が6年10ヶ月ぶりに1ドル=114円台まで値下がりしました。

金融緩和で何故円安に?

今回のブログでは、まず何故金融緩和で円安になるのか、基本中の基本的な知識を紹介したいと思います。

金融緩和とはお金を増やすこと!

90f47aa9e34746c29628700292b8a9cf_s
金融緩和とは、日本銀行が財布の紐を緩め、お金を銀行、市場に回すことです。
その為に行うことがまず金利を低くすることです。

皆さんは、お金を溜めるとすれば、金利が高い国と、安い国、どちらで溜めたいでしょうか?
当然ですが、金利が高く、お金が増える国の通貨を持ちたいと思うでしょう。

金融緩和で円安になる理由の一つがまさにこれで、金利が下がることで、多くの人が通貨を売る(手放す)ことがその原因となります。

通貨が増えれば価値も下がる

前述したように、金融緩和とは通貨が増えることです。
通貨が増えるということは、1円の価値が現状より下がることは予測できるでしょうか?

金融緩和で円安になる理由の2つめがこれ。

お金が増えることで、その分1円の価値は下がる⇒海外の通貨の方が高くなる⇒円安になる

という流れとなるのです。

金融緩和の背景

現状、政府は2%の「物価安定の目標」を掲げており、黒田はこの目標を早期に実現するため、「量的・質的金融緩和」を導入したのです。

黒田日銀総裁は、金融政策のみで物価目標は達成できるとの見方を示しており、積極的に金融緩和を行っています。

以前より、円安について悪い影響を懸念していない意見を示しています。

何故ここまで円安に

先月、米国がこれまで続けてきた量的緩和を中止する発表を行いました。
その偶然?のタイミングがここまで円安になった一つの原因と見られています。

今回の金融緩和は「黒田バズーカ」などと市場で言われており、このバズーカがどこまで影響を及ぼすのか、まだまだ注目されている状況です。