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話題のムーディーズ・インベスターズ・サービスって?

2014年12月02日(火)

1日、ムーディーズ・インベスターズ・サービスという格付け機関より、日本国債のランクが格下げされたことが報道されました。この報道を受け、ドル/円は一時119.15円まで上昇しました。

現在も格付け後の動きが注目されていますが、この「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」とは一体何なのでしょうか?

今回は「経済用語がさっぱり」という初心者の為に分かりやすく解説していきたいと思います。

そもそも格付け機関ってなんだ!

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格付け会社は金融商品や、企業、政府などの信用状態の評価を記号や数字で分かりやすく評価する機関です。

例えば日本の「金融機関」の企業情報などでも、その評価を見ることができますので気になった方は「金融機関名 格付け」なんて検索をしてみると、その情報をすぐに見つけることができます。

保険会社などは、よく自社の信頼性をアピールする為に、この評価を紹介しています。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスとは?

今回、日本の国債のランクを格下げしたのは、ムーディーズ・インベスターズという米国の格付け機関です。

米国の2大格付け機関のうちの一つで、こちらの機関の格付けは、信用性などに大きな影響を与えます。

詳細はこちら(wikipedia)から

21段階中5段階目

今回日本が格付けされた「Aa3」という評価は21段階中、上から5段階目の評価。この評価はイスラエル・オマーン・チェコなどの新興国と並ぶ評価となっており、日本国債の信用度が大幅に下がったと見ることができるでしょう。

日本国際が格下げされたのは2011年8月以来の3年4ヶ月ぶり。G7ではイタリアに次いで2番目に低い基準となっています。

格下げの理由

格付けは各国が発行する国債の信用力を示します。今回格下げとなったのは、純粋に、日本の国債に対する信用度の低下が要因とされます。

具体的に、ムーディーズから報告されている信用度低下の要因は

  • 財政赤字削減目標の達成可能性に関する不確実性の高まり
  • デフレ圧力の下での成長促進策のタイミングと有効性に関する不確実性
  • それに伴う中期的な日本国債の利回り上昇リスクの高まりと債務負担能力の低下
    とされています。

となります。

今後

当然ですが、日本国債の格下げは良いニュースではありません。このまま円の価値が下がっていくことも多いに予想できるので、今後の流れに注目しましょう。