米ドル【USD】の基本情報
世界一の経済大国であるアメリカが発行する通貨で、世界最強の通貨です。
取引量が世界一なのはもちろん、国際為替市場で中心に扱われる基軸通貨であります。
国際間の貿易や資本取引などの業務決済に広く使用されるなど、非常に大きい役割を担っている通貨です。
外貨市場では、換金性に優れた流動性の高い通貨ペアの中では、その80%以上に米ドルが絡んでいます。
従って、アメリカの経済指標や政策金利、企業業績や軍事ニュースなど、ドル関連のファンダメンタルは為替マーケットを動かす大きな要因となります。
ただし、ユーロの登場が米ドルの地位を脅かしているとの見方もあります。
多くの中央銀行が米ドル保有を削減し、ユーロ保有を増大させ、準備通貨の分散化を進めています。
最近ではアメリカで起きたサブプライム問題をきっかけに有事のドル離れが起こり、ドル安が進んで世界的な金融不安を与えました。
このことからも言えるように、世界規模で影響力を持つ、非常に強い通貨といえます。
通貨基礎データ
英語表記 | 略称 | 呼称(カナ) | 補助通貨 |
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United States Dollar | USD | ドル、アメリカ・ドル | セント |
使用国家基礎データ
主要国家 | 首都 | 宗教 | 政策金利 |
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アメリカ合衆国 | ワシントンD.C. | キリスト教(78.4%) 無宗教(16.1%) ユダヤ教(1.7%) その他(1.2%) 仏教(0.7%) イスラム教(0.6%) ヒンドゥー教(0.4%) |
0.25 % |
使用国家の政治経済概要
政治 | アメリカの議会は二院制を採用しています(上院・下院)。2012年11月6日に行われた大統領選挙でオバマ大統領が再選を果たしました。同日に行われた議会選挙では、上院は民主党が、下院は共和党が過半数をとったため、ねじれ状態となっています。 オバマ大統領は外交の面でアメリカの国際的リーダーシップを再生することを外交戦略の中核に位置づけており、当面の課題としては、アフガニスタン、テロとの戦い、北朝鮮、イランの核問題等があげられます。 また継続してアジア太平洋地域を重視しています。 |
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経済 | アメリカの経済は国内総生産(GDP)が世界第1位の規模を持ち、また同時に世界一の軍事力を誇ります。技術開発力と生産力、消費力で世界経済を引っ張る存在と言えるでしょう。特に個人消費の占める割合が多く、全体の70%以上となります。 反対にアメリカが抱えている問題としては、老人化人口に対する医療・年金費用の上昇、巨額の貿易と財政の赤字、低所得者層の家計所得の沈滞になります。 |
主な経済指標 |
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使用国家の経済情報
GDP(順位) | 一人当たりGDP | GDP成長率 | 失業率 | 物価上昇率 |
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15.68兆USD (1位) |
5.17万USD (10位) |
2.78 % (103位) |
8.08 % (41位) |
1.4 % |
使用国家の産業・貿易情報
産業構造 |
(第一次産業)1.6% (第二次産業)20% (第三次産業)78.4% |
産業構造 | |
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主要産業 | 工業(全般) 農林業(小麦、トウモロコシ、大豆、木材他) 金融・保険・不動産業 サービス業 |
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輸出額 (10億USD) |
1560 | 輸入額 (10億USD) |
2300 |
輸出依存度 | 9.85% | 輸入依存度 | 15% |
貿易収支 (10億USD) |
-789.8 | 貿易依存度 | 24.72% |
輸出品目TOP3 | (1位)自動車 (2位)自動車部品 (3位)半導体 |
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輸入品目TOP3 | (1位)自動車 (2位)自動車部品 (3位)原油 |