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「GPIF改革は最重要事項の一つ」

2014年10月15日(水)

FX-GYM運営事務局です。
ドル円の一進一退が続く中、塩崎厚生労働相より社会保障審議会・年金部会にて、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の組織改革を要請する」と発言。その報道から円売りの流れとなりました。

為替の流れが大きく変わっている今、要人の発言には多いに注目しましょうということは先週のブログでもお知らせしましたね。しかし、経済最低限の経済用語をわかっていない限り、要人の発言を理解することもできません。

今回はGRIFというものがどのようなものなのか、簡単に解説していきたいと思います。

GRIFとは

GRIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のこと。文字通り国民の年金の積立金を運用する機関となります。大臣が部会に出席することは非常に稀であり、前日より「思いを伝えたい」と参加を表明する意思を表したことが大きくメディアで取り上げられていました。

塩崎大臣は組織改革を要請

「短期的な運用パフォーマンスではなく、長期的に判断する仕組みが重要」と語った塩崎大臣。その先には、資産の分散投資を念頭に、リスクをきちんと管理できる法人形態に見直したいという思いがあります。

法人形態とするメリットは

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認可法人になれば、取締役会に相当する理事会を置いて合議制を導入することが可能になります。現在の体制では、権限、責任が理事長に集中している状況にあり、この権限、責任を分散させることで、よりリスクを考慮した運用ができるようになるのです。

円安となる理由は

円売りとなる理由はGPIFの株や海外資産への投資積極化への期待にあります。これが高まるようなら、株高とともにさらに円安が進む可能性があります。

今回、塩崎厚生労働相の組織改革要請は、投資積極化への期待の意味も読み取られました。
その為、為替は円安へと動いたのです。