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スプレッドとは! これこそFXの基本と言えるキーワード

テレビニュースなどで、「1ドル 100円20銭-25銭」などと表記されていたり、アナウンサーが読み上げているのを経験したことはありますでしょうか。

FXを知らない方でも耳にしたことのある、このキーワードがスプレッドのポイントとなっています。

スプレッドは一種の手数料

上記の「1ドル 100円20銭-25銭」は、「ドル/円が100円20銭から100円25銭の間で推移している」という意味ではありません。

これは、100円20銭が買値、100円25銭が売値を示しています。

なお、このように買値と売値の両方を併記している書き方を「2ウェイプライス」と呼びます。
2ウェイプライス表示をしていない会社は、「いくらで買っていくらで売れるのか」といった情報が不透明ですので、その他の会社と比べて信用度に劣るといえるでしょう。

「買値」は投資家がFX会社に「売る」ことのできる価格

買値とは、FX会社が通貨を買うために必要な金額です。したがって、投資家がFX会社に対して売るときの金額と一致します。

買値は一般に「ask」もしくは「offer」と呼ばれることもありますので注意しましょう。

「売値」は投資家がFX会社から「買う」ことのできる価格

売値とは、FX会社が通貨を売る際の金額です。したがって、投資家がFX会社から通貨を買うときの金額に一致します。

売値は一般に「bit」とも呼ばれますので注意しましょう。

「スプレッド=売値-買値」、スプレッドはFX会社の取り分

こちらの買値と売値では、買値のほうが金額が高いことがわかります。

したがって投資家から見ると、為替レートが一定であるなら、買った金額より売る金額のほうが低くなるので、もともと持っていた金額よりも少なくなってしまうことがわかります。

スプレッド概念図

この買値と売値の差額が「スプレッド」です。
取引を行うたびに、そのときの為替レートに応じて支払うことになるため、一種の手数料といえるでしょう。

最近のFX取引においては、取引手数量が無料となるのが当たり前になっています。

したがって、FX取引会社にとってはこのスプレッドがほとんど唯一の収入源となっています。

スプレッドが狭い会社ほど利益が出やすい

スプレッドは買値と売値の差であることから、その開きが小さいことをさして「スプレッドが狭い」といいます。

スプレッドが狭いほど、取引の際にFX会社に支払う金額が安くなりますので、効率よく利益を生むことが可能です。

セントラル端子のウルトラFXなどは、時にスプレッドがマイナスになることもあります。つまり、売買するほどお得な状況です。

FX会社を選ぶ際には非常に重要な指標のひとつとなりますのでよく確認しましょう。

※ 各社のスプレッドはこちら⇒「スプレッドで比較

売買の際は売値・買値の違いに注意が必要

上述したように、スプレッドはFX会社に支払う一種の手数料ですので、かってすぐに売ってもスプレッドの分損失が出てしまいます。

■ 為替レート:1ドル 100円20銭-25銭
■ レバレッジ:なし

この条件で1万通貨(=1万ドル)購入するためには、

売値(1ドル100円25銭) × 1万通貨 = 100万2500円

このとき、買ってからすぐに売った場合でも、

1万通貨 × 買値(1ドル100円20銭) = 100万2000円

為替相場が変わっていなくても損失が出てしまうことがわかります。

したがって、決済する際には現在の買値(売値)が元の売値(買値)よりも高いことをよく確認してから行いましょう。