始める前の予行練習。デモトレードはやっとくべき?
あなたはゲームをしたり、スポーツをするとき、
「とりあえずやってみよう!」
とすぐにダンジョンに入ったり、友達に混ざって試合をしたりするタイプでしょうか。
それとも、
「まずはなれよう!」
と、取扱説明書を読んでチュートリアルをやったり、ルールから教えてもらったりするタイプでしょうか。
FXにもゲームのチュートリアルのように、練習をすることができるシステムが準備されており、それをデモトレードといいます。
FXをはじめようと考えている方であれば、一度は「デモトレード」の存在を耳にしたことがあるはずです。
デモトレードでは仮想の通貨を用いて取引の経験をつむことができます。
結果、変動するのは仮想通貨のみで、勝っても負けても自分の資金は変わりません。
すぐに本番の相場に突入するのなら、強靭な精神力が必要
FXは、あなたの大切な資産を使って利益を狙う取引です。
順調に資金が増えることもあれば、もちろん逆に減ってしまうこともあります。
「習うより慣れろ!ちょっとくらい損してもいいからとりあえずやってみる!」
と、自分の資金が減っていっても躊躇しない、強靭な精神の持ち主であれば、すぐにでも実際のFX取引を行うことをお勧めします。
そうでない方は、あらかじめ以下のことを覚えておいてください。
あなたの資産は減ります。
当然ですが、まったく知識も無い中でリアルトレードを行えば失敗します。
FX取引ですから、失敗すれば資金は減ります。
そこで挫けてしまう方は、デモトレードをやってください。
下手なのにリアルトレードするから、勝てない。
↓
利益が出ないからつまらない⇒FXをやめる
↓
「このままじゃだめだ!」って言って色々試してみる
↓
色んなことに手を出しすぎてよくわからなくなってしまう
↓
また失敗する
この繰り返しに陥ってしまいます。
今、目の前でやっていることがうまくできないのに、他の事をやってうまくいくはずがありません。
デモトレードの目的は経験を積むこと
事前の準備や勉強が苦でない方であれば、デモトレードで場数を踏むことをお勧めします。
資金は仮想のものですが、多くの場合リアルタイムチャートという、実際の相場と連動したレートが採用されているため、かなり実際の取引に近い経験をつむことができます。
実はこの「経験をつむこと」がデモトレード最大の目的です。
「勝つこと」ではありません。負けも含め、極力多くの経験をつんでください。
・ 何をやったらうまくいったか
・ 何をやったら失敗したか
これらから、自分の成功パターンと失敗パターンを見つけましょう。
たとえデモトレードであっても、真剣に分析し、真剣にトレードすれば、さまざまな発見があるはずです。
取引ツールになれる意味でも重要
デモトレードが準備されている場合は、実際のリアルトレードで使用する取引ツールとほぼ同じ環境で取引経験をつむことができます。
それによって、取引ツールの使い勝手等を経験することができるのも、デモトレードの利点です。
デモトレードは基本的に本人確認などの面倒な手続きが不要なため、手軽にはじめることができます。
色々な口座のデモトレードを活用して、取引ツールが自分にあったものを選ぶのも、非常に有効な方法だと思います。
まとめ
基本的に、初心者の方であればまずはデモトレードを経験しておくことをお勧めしています。
ただし、真剣に取り組むことが前提です。
楽観的に取り組むと、ビギナーズラックなのか、なぜかうまくいってしまうものなんです。
それで「何だ簡単じゃん」ってリアルトレードにのぞみ、大失敗する例もありますので注意が必要です。
今回で基礎知識編は最後となります。
次回以降は、取引そのものにもっと深く解説していきたいと思います。