初心者だからこそ必要になる! テクニカル分析を押さえよう
あなたはFX(外国為替証拠金取引)において、売買のタイミングや注文の仕方などはどのようの決めていますでしょうか。
「その場の気分で」
「資金と相談しながら」
「さっき下がったから上がるかな、って」
こんな感じで決めている方は、利益を上げるどころか、損失を増やしてばかりになってしまいます。
FXはギャンブルとは違います。
「円高・円安はなぜ起こる!? 通貨価値変動の秘密」でも触れましたが、為替相場の変動には必ず何かしらの原因があります。
為替相場の変動の予測の仕方は大きく分けて2通り
為替相場が変動するには様々な理由がありますが、大別すると2つに分けられます。
- 外的要因
- 通貨を発行する国家間の政治・経済の状況など、通貨を実際に売買する人たちには直接関係のないことによる変動のこと。
- 内的要因
- 通貨を売買する為替市場参加者の動向・思惑によって受給体制に影響が出ることによる変動。
これらの要因を適切に分析することにより、将来の為替相場の値動きをおおよそ予想することができます。
そのために用いられるのが、「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」です。
ファンダメンタルズ分析は政治・経済を分析する
ファンダメンタルズ分析は、経済指標と言われる
・ GDP
・ 貿易収支
・ 金利
などと言った政治・経済の目安を参考に行われます。
対象となる通貨ペアの、それぞれの発行国の経済状況を比較し、その後の為替の動きを予想するのがファンダメンタルズ分析です。
こういった政治・経済の状況は多くの場合長期的なトレンドに大きく影響します。
ただし、ファンダメンタルズ分析は多くの国の政治・経済の状況をよく観察し、通貨ペアの変動要因となり得る予兆を読み取らなければなりません。
従って、初心者には少々難しいと言えるでしょう。
テクニカル分析は相場の値動きを時系列で分析する
ファンダメンタルズ分析では政治・経済を分析材料にするのに対し、テクニカル分析では為替市場に参加している人々の動向や思惑を基に分析を行います。
具体的には、現在と過去の相場の値動きから、その後の変動を予測します。
こういった短期的な相場の変動は、市場参加者の行動や思惑に大きく影響されるためです。
チャートには様々な種類がある。
テクニカル分析は、現在・過去の相場の値動きを分析することによって行われますが、そのためにもちいられるのが「チャート」です。
チャートは、ある一定期間の値動きを基に、各種の指標に基づいて作成されるグラフのようなものです。
チャートの形状を決定する指標には多くの種類があり、そのチャートから何を知りたいのかによって異なります。
FXではテクニカル分析をより重要視する
ファンダメンタルズ分析・テクニカル分析、ともに大切で、確認すべきです。
しかし、FXにおいてはテクニカル分析をより重要視するのが適切と言えます。
レバレッジをかけずに長期トレードを行うのであれば、ファンダメンタルズ分析を重要視するのがいいと思いますが、レバレッジをかけた取引の場合、短期的な為替相場の変動の方がより影響を受けやすいためです。
次ページ以降、各種チャートとそれを用いた分析手法について解説していきます。