逆指値注文を正しく使って利益を確保しよう!
逆指値注文は損切・利確(利食い)に用いられる
逆指値注文は、その名の通り指値注文の逆方向の注文を行います。
指値注文は「価格が上がったら売る」「価格が下がったら買う」といったように、指定した値かそれよりも有利な条件で発注する注文でした。
※ 指値注文については「指値注文で利益を最大化できるように注文しよう!」を御確認下さい。
それに対し、逆指値注文は「価格が上がったら買う」「価格が下がったら売る」というように、指定した値かそれ以上に不利な条件になった際に発注される注文方法です。
少々わかりづらいと思いますが、指値注文との違いも踏まえて、以下に使い方を解説します。
損切に使用される場合
円安ドル高方向に進んだ際に売る ⇒ 利益発生
円高ドル安方向に進んだ際に売る ⇒ 損失発生
「1ドル102円以上になったら売りたいな」→ 指値注文
「1ドル98円以下になったら仕方ないから売ろう」→ 逆指値注文
(例2)1ドル100円でドルを売却
円安ドル高方向に進んだ際に買う ⇒ 損失発生
円高ドル安方向に進んだ際に買う ⇒ 利益発生
「1ドル98円以下になったら買いたいな」→ 指値注文
「1ドル102円以上になったら仕方ないから買おう」→ 逆指値注文
指値注文とはこのように使い分けられます。
損失が拡大するのを防ぐには非常に有効な注文方法と言えます。
利確(利食い)に使用される場合
円安ドル高方向に進んだ際に売る ⇒ 利益発生
円高ドル安方向に進んだ際に売る ⇒ 損失発生
【予想】1ドル115円までは円安ドル高に進むだろう
「予想通り、1ドル115円以上になったら売りたいな」
→ 指値注文
「予想よりは下だけど、1ドル113円以下になったら仕方ないから売ろう」
→ 逆指値注文
このように用いることで、最低限の利益を確保することが可能です。
逆指値注文の別名
・ ストップ注文注文
・ ストップオーダー
・ ストップロス
など
逆指値注文の注意点
たとえ一瞬であろうと設定した逆指値のレートに達すると売買が成立してしまうため、予想の利益を得られないことがあります。
従って、逆指値で損切ラインを確保しつつ、手動(成行注文)で利益を狙っていたとします。
一瞬為替相場が逆指値ラインに引っかかり約定⇒為替差損発生
その後、為替相場は予想通り好転し、、、
なんてことがよくあります。
逆指値ラインで損切ラインを引く際は、許せる限り余裕をもって設定しましょう。
逆指値注文のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・ 損失を最低限に抑えられる ・ 最低限の利益は確保することができる ・ 設定さえすれば後は自動で発注してくれる |
・ 設定額に達しない限り注文されない ・ 設定額に達してしまうと、必ず発注されてしまう |
逆指値注文のまとめ
逆指値注文は損切・利確など、私たちの資金を守るためによく用いられる注文方法です。
逆に、これを使用しないで大きな損失を生んでしまったFXトレーダーも非常に多いため、取引の際には有効に活用していって下さい。
次回は、初心者に強くお勧めする注文方法、IFD注文について解説します。